保育園の先生の退職

長男は0歳児より市内の認可保育所のお世話になっている。丸三年通っている。通っている保育園は保育士の入れ替わりが激しいため、働きにくいのかな…と常々思っていた。

先日、現在のクラス担任の一人が退職することがわかった。ただただ残念でならない。その先生は優しい先生だった。子ども達にも親にも。忘れ物や急な残業、欠席、早出の多い我が家にとってその先生の存在は、長男と私にとっては保育園生活をつつがなく楽しく送るために必要な存在だった。

 

どのような事情があったのかは知らないが、退職後も今以上に充実した人生を歩まれることを願っている。

と同時に、待遇改善と保育士の賃金アップを求める。

今回の先生の退職の理由に上記が関わっているかは知らないが、働きやすい環境ではなかったことは確かである。通常保育に加え、発熱児が出たら職員はその子にかかりきりになり人手不足、アレルギー児への目配り、おねしょしたら布団を干し衣服は洗濯し、嘔吐の子どもが出たら隔離&消毒等の対応に追われる。

 

通常保育外の仕事も多そうだ。定期的な行事(土曜日開催が多い)とそれに伴う準備は日常茶飯事である。土曜日開催なので、我が子の行事とダブる場合もあり、子育て期の保育士には悩ましい問題だろう。入園式に始まり懇談会、離乳食試食会、保育参観、給食試食会、遠足、七夕、プール開き、夏祭り、防災訓練、お泊まり保育、芋掘り、ハロウィンパレード、勤労感謝訪問、クリスマス会、餅つき、節分、ひな祭り、お別れ遠足、卒園式、、日本は行事が多過ぎないか。

 

いっそのこと、行事は一切無しにしたらどうだろう。また、保育時間も、現在7:00〜18:00が川崎市認可保育所の通常保育時間だが、一般企業にしてみたら、こんな早朝出勤するところってそうないだろう。逆に考えると、保育園が稼動しているから仕事に行けるわけであり、その恩恵を受けているならば7:00〜7:30に預ける場合は3000円程度の保育料加算に加え、各保育園(保育士)にも別で手当てを設けてみるのはどうだろうか。または各企業が、職場近くに住む社員に対して手厚い住宅手当(家賃補助)を設けるとか。家が近ければ保育園に預ける時間も短く(遅く)なり、長時間に渡って預けられる子ども達のストレスも減り、保育園側も人員配置が容易になるだろう。なにより、早朝出勤させられる保育士が減ることで、保育士にも余裕が生まれるだろう。

 

 

 

ところで私は川崎市に住んでいるが、保育料が他市に比べ高い。都内に住む甥っ子達は約半額で預けているらしい。収入により保育料は変わるが、我が家は決して高給取りではなく、一般的なサラリーマン家庭より少なめだと思う。だが、ランクはC18である。25が最高階級だ。となると、他の家庭はもっと払っているのか?

親心

よく「下の子が3歳になるまでは大変」なんて言うけど、3歳になったからといって楽になるなんてことはない。

ひとたび子どもを産み落とすと、親は一生、子の心配をして生きていくわけである。

 

小学校に上がったら交友関係や登下校の心配、勉強面や受験、思春期、進路、就職、異性関係、飲酒、車の運転、仕事、結婚、娘だったら妊娠出産も心配であろう。私は今のところ男児二人に恵まれたが、もし今後出産できるとすれば、女児の可能性もある。だが、女児の場合は将来妊娠出産する可能性があり、これも私の中では心配の種になるだろう。

 

「子どもが独立して今は夫婦二人でのんびり暮らしています」世の五十代以降の夫婦ではこのような人びとも多いだろう。しかし、子どもが独立してもなお、親ならではの心配事を生涯抱えて生きていらっしゃるわけで、そのような人々を尊敬する。これはきっと自身が子を持ってみて初めて生まれる感情である。