成育医療研究センターでの無痛分娩を希望していた私だったが、予定外に破水し、出産予定日より数週間早く入院した。
成育医療研究センターでは、無痛分娩を希望の妊婦には指定の週数の時期に麻酔科との面談の上、受け入れが可能だった。(2015年4月時点)
また、通常の分娩にプラス12万円程で無痛分娩が可能とのことだった。
これを高いと取るか安いと考えるかは、結局のところ実際に苦しんだ妊婦に聞かないと分からないだろう。
さて、前日から入院した私であるが、翌朝から早速促進剤を使ってお産を進めることになった。
促進剤は腕からの点滴によって注入される。
最初は少しずつ入れていき、徐々に量を増やして、よりお産を進ませるのだ。
はじめの3時間は、このように写真を取る余裕もあった。
看護師さんや助産師さんに、対応する余裕もあった。
しかし、13時頃から、かなり痛くなってきた。
なんというか、その瞬間になると、痛さで体全体が硬直してしまうのだ。
例えるならば、腰をハンマーでガンガン殴られる感じ。
割れそうになる腰の痛みに、声をあげ、苦痛で悶絶し出した。
しかし、まだ無痛分娩のための麻酔の投与には至らない。
前回12時頃に、担当医の内診があったのだが、私の子宮口は固く閉じていたようだ。
『子宮口がある程度開かないと、麻酔を投与することはできない。』
このことは知ってはいたが、人によっては、気づいたら3センチ開いていたとかそういう人もいる。
3センチが、投与開始の目安だそうだ。そういう人は無痛分娩を選択しがいがあるだろうな。だって、実質痛みなしで産めるわけで。
私の場合、初めての出産だったことと、陣痛の痛みによる恐怖と緊張により、体がこわばってしまい、なかなか子宮口が開かなかった。
麻酔投与まで、日付をまたぐことになるとは、あの時の私には哀れすぎてとても言えない。あの時は一分一秒でも早く無痛麻酔を入れて欲しかった。
15時頃にまた内診が入り、子宮口がまだ2センチ弱しか開いていないと告げられる。
嘘だろう。こんなに痛いのに…。